1.地域リハ推進の目的
障害者・高齢者の生活機能の向上を目的とし、その結果、住民の健康増進・介護予防をめざす。
2.推進のための連携と支援体制づくり
広域支援センターが、地区医師会、保健福祉事務所とともに、リハ関連機関・団体の連携を図る。
3.地域に根差した協力体制の確立
リハ専門職のいる施設を支援施設とし、リハ関連施設とともに協力体制を確立する。
4.出来るところから始め、順次拡大を図る
体制が整う圏域から広域支援センターを指定、得意分野で成功事例をつくり活動を展開する。
1.地域連携の推進
2.人材の確保・育成
3.普及・啓発活動の推進
4.予防的リハの推進
5.急性期・回復期リハの充実
6.在宅でのリハの充実
7.ニーズに応じたリハの提供
8.テクノエイドサービスの充実
9.NPOやボランティアの育成支援
10.関連課題
・人にやさしい福祉のまちづくり
・ノーマライゼーションの推進
・障害者雇用の促進
推進組織 | 機能 | 指定基準など |
県地域リハ協議会 | ①推進方策検討と推進指針の策定 ②県・広域支援センターの指定協議 ③推進活動の促進と事業評価 |
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県支援センター ・県に1ヶ所 ・指定期間2年 |
①広域支援センターの支援 ②センター連絡協議会・関係機関調整 ③推進活動の促進と事業評価 ④地域リハ実施体制等の調査研究 ⑤情報データバンク(ホームページ) |
①左の機能 ②調整指導力・効果的推進が可能な人材 ③地域貢献・地域リハ活動の実績 |
広域支援センター 二次保健医療圏を目安に原則1ヶ所指定 ・指定期間2年 |
①地域リハ推進協議会の運営 ②リハ従事者への実地指導 ③リハ従事者に対する研修 ④住民相談への対応に係る支援 ⑤福祉用具等の相談に係る支援 ⑥住民への啓発活動 |
・上記①~③ 【医療施設の場合】 ・総合リハ施設 ・理学Ⅱ及び作業Ⅱ等 (回復期リハ病棟ありが望ましい) 【その他】 ・支援機能を発揮できる体制のある組織 (地区医師会,NPO,その他) |
地域リハ支援施設 | 広域支援センターとともに、地域リハを推進する。 | ・リハ専門職が従事する施設 (病院・老健など) |
地域リハ推進協議会 各保健福祉事務所に設置 |
広域支援センター、地区医師会、保健福祉事務所などが核となり、地域における推進方策を検討する。 |
■理学療法士(physical therapist ; PT)
理学療法士は、病気や外傷などによって身体に障害が生じた人の基本的動作能力の回復を図るため、運動療法や温熱などを用いた物理療法、日常生活活動の練習などを行なうリハビリテーション医療の専門家です。
■作業療法士(occupational therapist ; OT)
作業療法士は、身体や精神に障害のある方やその恐れのある方に対して、作業活動(日常生活の諸活動、仕事、遊び、趣味活動など人がごく普通に行なっている様々な活動)を用いて、環境への適応方法を身につけられるような指導、治療及び援助を行ないます。
■言語聴覚士(speech therapist ; ST)
言語聴覚士は、ことばやきこえなどコミュニケーションに障害のある方に対して、必要な検査・助言・指導などの援助を行なう国家資格を持った専門家です。また、医師の指示の下に、嚥下訓練や人工内耳の調整等も行ないます。
■ADL(activities of daily libing)
「日常生活活動(動作)」という意味で、私たちが普段の生活において必要な活動(食事や排泄、入浴、整容、移動、寝起など)のこと。
■QOL(quality of life)
一般に「生活の質」と訳されるが、Lifeには「生活」の他に「生命」や「人生」の意味があり、QOLは「生命・生活・人生の質」を指す。リハビリテーションは、生活機能を向上させることにより、生命や人生の質の向上を目的としている。
■テクノエイド
障害のある方々や高齢の方々を支援するための道具(福祉用具)や設備(バリアフリー・住宅改修)のこと。
■ROM(range of motion)訓練
関節の運動範囲を拡げたり、関節運動制限を予防するために行なう訓練のこと。
■MMT(manual muscle testing)
個々の筋の筋肉を、器械を使わずに徒手的に評価する方法のこと。
■回復期リハビリテーション病棟
脳血管疾患や大腿骨頚部骨折などの患者に対し、医師、看護師、PT、OTなどが共同で、日常の生活動作能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハプログラムを作成し、これに基づいてリハを集中的に行なうための病棟。